中高生 ネットトラブル グーグル調べ

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グーグルは、中学生、高校生、教員を対象とした、インターネットの利用状況、感じるメリットやデメリット、実際に経験した出来事などを調査した結果を、「中高生インターネット利用白書 2021」(PDF)として公表しました。

対象者は中高生1万5557名(中学生:5835名、高校生:9722名)、中高生の教員119名です。結構大規模ですね。

結論としては、スマホの利用時間が年を追うごとに長くなること、先生が思っている以上に子どもたちはインターネットに魅力を感じているということです。

トラブルに関しては、先生が思った以上にトラブルを経験している人数が多いという印象です。

■「インターネットやアプリの利用時間(平日1日あたり)」

・1時間未満の利用
 -中学生が22%
 -高校生が10%

・3時間以上の利用
 -中学生32%
 -高校生43%

性別で大きな違いはなかったが、高校生の方が利用時間が圧倒的に高いことがわかります。

■インターネットでの経験(メリット)
・検索サービスを使って、知りたい情報を簡単に入手できるようになった」
・アプリなどを使って、ゲームや音楽などをいつでもどこでも楽しめるようになった」

という回答が中高生ともに9割を越えています。高校生に至っては9割後半まで達しています。

このメリットについて、
■生徒が思う「自分で経験したこと」
■先生が思う「生徒が実感していると思うこと」
を聞いたところ、

・インターネットを使うことで、以前より世の中のニュースに関心を持つようになった
・インターネットを使うことで、自分の将来についてより具体的に考えられるようになった

以上の2項目で、生徒と先生の間での認識の差が大きくでています。先生側は、生徒が実感しているほどには、この2つのメリットを想像できていませんでした。この傾向は中学、高校で変わりません。

■「インターネットを巡るトラブル」(インターネット利用のデメリット)
この質問の上位は以下の通り。

・スマホ・パソコンの利用時間が長くなり、日常生活に支障が出た
・SNSで知らない人から不快なメッセージが来た

この2つの項目が2割~4割に当たります。学年が上がるごとにトラブル件数も増加していますが、上述したとおり年齢が上がるほど利用時間が長くなることと関係があるのだと思います。

また、
・見たくない情報(暴力や未成年に不適切な内容)を見てしまった
が1割~3割ほど存在し、

・ネット詐欺に遭いそうになった
が1割~2割ほど存在した。

結構危ない目にもあっている人がいるんだという感じです。ネット広告は当たり前にポップアップしてきますし、経験が少なく情報精査もしにくいだろう学生には、さもありなんと言った感想です。

このデメリットについて、

■生徒が「自分で経験したこと」
■先生が思う「生徒が実感していると思うこと」

以上を聞いたところ、

・SNSで知らない人から不快なメッセージが来た
・ネット詐欺にあいそうになった

の2項目で、先生の想像の3~5倍ほど子どもが不快なメッセージを受け取っており、5倍以上もネット詐欺の危険にさらされていました。

なお、こういったトラブルに対して積極的に動いたのは半分以下。男子の方が行動しない傾向にあるそうです。

詳細な報告内容はこちらから → 「中高生インターネット利用白書 2021」(PDF)

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